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2009.03/12(Thu)

もう春

春ですね。蓄えた力が緑の矢になって放たれる季節。

 今年の春は、今まで手をつけあぐねていた話題に挑戦しています---ビジネス英語。
 「ビジネス英語」は、本来ただの英語です。日常会話よりも多少丁寧な、多少繊細な、多少論理的な、だけど本質的な差異はない、ただの英語です。このトピックに今まで手をつけてこなかったのは、ビジネス英語本の定番的内容---電話応対・ネゴシエーション・プレゼンテーション・会議---の敷居が高いからではありません。そんなものはいつでも書ける。「ビジネス英語」の特異性は、英語の種類ではなく学習者の環境にあります。
 
 ビジネスマンには時間がない。

 平均的ビジネスマンの生活は容易に想像がつきます。起床は6時。9時には仕事開始。5時に帰れることなどほとんどなく、おそらく帰宅は10時過ぎ。こうした生活のなか、英語の勉強に割ける時間は1~2時間が限度でしょう。電車のなかを含めて。また、その1~2時間で達成しなくてはならない目標も甚だ迂遠です。

 ビジネスマンは理解だけではなく、発信しなくてはならない。

 現在の英語教育は「受信」に重点がおかれています。学校の授業であれ、受験であれ、そこでテストされるのは、主に正確な理解力です。ですがビジネスの現場では「うなずくだけの英語力」では心許ありません。外国人に説明し、説得し、コントロールし、共有する。ありとあらゆる「普通の」発信力が求められるのです。

 これが「ビジネス英語の特異性」です。限られた時間で「発信」までを可能にする教材を作り上げる-----英語教師にとっては、ほとんど無理難題。だからこそ、手をつけてこなかったのです。考えてみてください。こうした環境に耐えうる方法論がいくつあるのか。その縛りのなかでは「伝統的な文法書を読んでくれ」とすら言うに憚られます。 400ページ以上ある規則集を読み通す暇のあるビジネスマンなどいませんから。あらゆる説明・方法は、見直され極限まで効率的になされなければならない。専門家以外には意味不明な用語。何を言っているのかよくわからない拙い説明。単なる思いつき。彼らの時間を奪うあらゆる雑音が許されない、それが「ビジネス英語」という、英語教師の前に聳え立つ壁なのです。数多くの要請はありましたがこれまで何年も登ろうとは思わなかったのです。

                                        
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 生きていること。それはムダではないのだと思います。たいした仕事はしてきませんでしたが、それでも、仕事でつかんださまざまなアイデア・経験・原稿が少しずつ蓄積され、連関し、今ようやくビジネス英語を語る準備ができたように思います。

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 イメージ----単語の中核的意味から、さまざまな意味・用法を導き出すこと。

 この手法は、ネイティブの語彙能力の有り様を詳らかにすることを主たる目的とし提唱してきましたが、そのうしろには「効率」が流れています。ある単純なイメージから複雑な意味・用法を引き出す。この演繹的な手法は、語彙学習を可能な限り簡便なものとします。

 配置パターン・配置ルール

 「英語塾」からずっと取り組んでいる、「バイエル」の手法にも同じ手法がとられています。演繹です。単純なパターン、ルールから無限の文を生成するルールシステムの構築。それが本来の目的です。数学の公理系がもつ「効率」をこのシステムはもっているのです。

 人間には無限の事物を学ぶ能力はありません。無限の学習が必要なことばなど、誰にも話せないのです。「ことば」の美しさは、有限のリソースから無限を作り出すことができるシステムにあります。生得的にもつ演繹的精神。それが人間という生き物なのです。

会話パターン

 人間の会話は一見自由自在なバリエーションをもっているように見えます。しかしそうではありません。「理由・否認・約束・承諾・提案.... 」といった目的別に切り取れば、それは有限のパターンのキャッチボールにすぎません。これはDHC のメルマガで途中まで解説しましたね。

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 ことばを相手にするときに、無限を前提としてはいけない。それは仕事が私に教えてくれた重要なレッスンです。行き当たりバッタリに「現在分詞の形容詞的用法」などと持ち出してはいけない。goの意味を説明するときに「行く・死ぬ・言う・動作する」などその場しのぎの訳語を当ててはいけない。無限に対して無限で対抗することはできない。それでは学習できない。
 うしろにある、無限を生み出す演繹システムに光を当てる。そこから、ネイティブがもつ「効率」が見えてくる。そしてその「効率」が、ビジネス英語を乗り越えるための、私が今もっている唯一の武器なのです。

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 今後半年程度で完成予定の、一連のビジネス英語教材は、おそらく一般の方が読まれる機会はないと思います。ただ、そのエッセンスはおいおい一般英語用教材としてフィードバックしていく予定です。





 樹皮をつきやぶって新芽がでてる。
 もう春だね。
 





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