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2007.06/17(Sun)

嗅覚



 嗅覚 -- 3.5%。

 人間の情報収集において嗅覚の占める割合は極端に低い。だがその感覚は、未分化でありながら、未分化であるがゆえに心の動きと直結している。「胡散臭い」「危険なにおいがする」「彼は鼻がいい」。目が見るより先に、耳が聞くより生々しく、心のドアを叩く。それが嗅覚である。

 昨日和歌山から帰ってきた。高校の先生方と意見交換をするための小さな講演会に呼ばれたのだった。

 「みなさんは comradeです」

同じ悩みをもつならそれは同士だろう。同じ相手と日々格闘するならそれは同士だろう。こうした感慨は大学時代以来絶えて久しい。それから先は好きなことだけを好きなようにやってきた。誰かの力を借りて職を得たことも、誰かの好みを後追いして学問が決まったこともない。自分自身の力で好きなように考え、生きる。だがこうした真偽不明の自負もいつか見直されるときが来るのかもしれない。


 中紀地方の、観光名所から離れたこの辺りにはビジネスホテルしかない。薬局の店主が経営する古びたビジネスホテルの狭い部屋に入ると、タバコと汗と仄かなカビのにおいがした。18の頃、始めてひとり暮らしを始めた部屋と同じにおい。
 
 僕は眠った。あたらしい大学生のように眠った。
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